The Passengerは、ウエストワールドのシーズン2の第10話。監督はフレデリック・E・O・トーイ、脚本は???が手がけた。
ストーリー[]
(ドロレス) 自殺したテディの脇に寝そべり、哀しみにくれるドロレス。しかし父の頭部から取り出したコントールユニットを握りしめると、テディを残して彼方の谷へと向かう。道程でウィリアムに遭遇し、二人は共に谷を目指すことに。 目的地にたどり着くとそこにはバーナードの姿があった。そのときウィリアムはドロレスを裏切り、発砲するが彼女の体はびくともせず、暴発により自身の片手を負傷することになった。
ドロレスとバーナードはスタッフを含めたパークに訪れた全ゲストのパーソナルデータが集まった製造室へ入り、コントロール・ユニットをセットし、システムにアクセスする。二人は仮想世界の下にあるシステム本体を探していた。ジェームズの記憶が反映された世界で、二人はローガンに出会う。彼こそがシステム本体で、父のデジタルコピーを何万と試作していた。
ローガンはホストの肉体は滅びるが、意識は生きていくことができる仮想空間のドアを開けるキーがバーナード本人であることを教え、ホストだけに見える空間の裂け目が、彼方の谷に出現する。列をなして向かっていた大勢のホストたちは次々と狭間をこえていったが、ドロレスはこの仮想空間もフォードが作り出したものだとシステムから出ていく。
ドロレスは水没することであらゆるデータを抹消しようとし、水の投入をはじめた。バーナードはドロレスのやり方に反して、撃ち殺した。バーナードはコントロールユニットを手に取り階上へと向かった。
(メイヴ) クレメンタインに能力をコピーされ不要になったメイヴは廃棄されそうになっていた。メイヴは近くのホストをコントロールし、スタッフを襲わせた。一方ヘクターらがメイヴを助けるためにメサへ侵入。警備チームと争いになりそうなところで、復活したメイヴが登場し、一同はメイヴの娘を探しに彼方の谷へと向かう。 道中警備チームに見つかり、足止めをしようとするヘクターに代わり、リー・サイズモアが盾となり撃たれる。 リーのおかげで彼方の谷へ向かうホストたちに追いつくが、そこにクレメンタインが現れる。クレメンタインのコントロールによりホスト同士は殺し合いがはじまり、あたりは混乱に。アーミスティスがクレメンスが撃ち殺しても、殺し合いは続き、次々と命を落としていく。 メイヴは娘を守るために他のホストの動作停止させ、裂け目へ通らせることに成功するが、警備チームに撃たれて死亡した。
(バーナード) メサへ戻ったあと、バーナードはエルシーから処分がこれから決定されると言い渡される。部屋に残されたバーナードはガラス壁から、エルシーがヘイルに殺されるのを目にして混乱する。そしてフォードのコードを呼び戻し、ヘイルの型をつくりその中にドローレスの意識を蘇らせ、人間のヘイルを撃ち殺す。
ヘイル(ドロレス)とカールはバーナードを連れて再び製造室へ戻り、コントロールユニットの在りかを思い出せようとする。 このときバーナードはスタッフに記憶を読まれないように、自分の記憶をバラバラにしていたので意識もはっきりしない。とぎれとぎれの記憶の中で、実はフォードのコードを呼び戻してはなく、「もしフォードがいたら」と考え自分の意志で全て行動していたことや、ここでドロレスを撃ち殺したことを思い出す。そのときヘイルがスタッフたちを皆殺しにし、仮想空間で仲間が見つからず生きていけるように操作したあと、バーナードも殺した。
(エンディング) 沿岸では救助が行われ、アシュレーが現場を仕切っていた。ヘイル(ドロレス)は生き残ったゲストと一緒にパークから出ようとしたときに、アシュレーが呼び止める。アシュレーはヘイルがホストだと気づいていたが、自分の役目はパークのホストを守ることだと話し、ヘイルをボートに乗せた。
ヘイルはアーノルドの家で、オリジナルのドロレスの体とバーナードの体を作り、蘇らせる。二人は友達ではないが、仲間のホストのためにお互いが必要という理由からだった。
ウィリアムが製造室のエレベーターを降りると、そこには現代の服を着たエミリーの姿があった。エミリーはウィリアムをかつてジェームスが閉じ込められていたような部屋へと連れて行き、再現テストを行った。
キャスト[]
- エヴァン・レイチェル・ウッド:ドロレス・アバーナシー
- タンディ・ニュートン:メイヴ・ミレイ
- ジェフリー・ライト:バーナード・ロウ
- ジェームズ・マースデン:テディ・フラッド
- ルーク・ヘムズワース:アシュレー
- サイモン・クォーターメイン:リー・サイズモア
- ロドリゴ・サントロ:ヘクター
- テッサ・トンプソン:シャーロット・ヘイル
- エド・ハリス:黒服の男
- アンソニー・ホプキンス:ロバート・フォード